一般ゲイ しらうおのなんでもない日々

しらうお どこにでもいる30代 LGBTのG

『虹色サンライズ』を一気読み 昔の自分に会った気がした

友達がTwitterで激推ししていたので『虹色サンライズ』を読んでみた。

そしたら休日の午前中が丸々つぶれてしまった。
雨の降っていない貴重なお休みなのに。つくづく計画性が欲しいなぁ。短冊に書いて七夕にお願いしてみようか。

『虹色サンライズ』はゲイ雑誌バディ(休刊)で連載されていたマンガだ。
それがWEBで無料で公開している。

 

↓1話URL↓

https://the-new-tokyo.com/nijiirosunrise01/

『虹色サンライズ』前田ポケット

 

WEBで無料で掲載されているマンガを見るたびに思うけど、作者さんが魂を削って描いた作品が無料で読めてしまっていいんのかなって思う。
思うんだけど、公開されてたら読んじゃうよね。

面白かったし、また読み返したいから単行本を探してみたけど、単行本化していないらしい。
残念。出れば絶対買うのに。。。

 

このマンガを描いた人はもちろんゲイだと思うけど、完全にゲイのためのマンガだった。
ゲイ雑誌に掲載されていたのだから当たり前だけど、ほんわか気味の雰囲気だったから、なんとなくストレートの人も受け入れやすい話かと思っていた。でもそうじゃなかった。ちょっと内容が赤裸々すぎる。

ぼくも一部の家族や友人にカミングアウトしているけれど、その人達にこのマンガは絶対にすすめられない。ぼくを含めたゲイの人々の、あんな生態やこんな実態がバレてしまう。いやバレてもいいのかもしれないけど、なんていうか、恥ずかしい。
イカモカットとかストレートの人は知らないでほしい。あ、だからこいつ髪短いのか、なんて思われたら恥ずかしくて死んじゃう。

 

でもその代わりに、ゲイが読んだら面白いと思う。面白いというか、ついつい自分と重ねてしまうんじゃないかと思う。4コマ漫画形式なのもあって、ゲイ版のあたしンちとかコボちゃんみたいなイメージだ。 

田舎のゲイが上京してくるところから始まり、初めてゲイと出会い、友達ができて、居場所ができて、はじめてのゲイバー、、、といったゲイが通ったり通らなかったりするあれやこれを体験していく。

ぼくは話に出てくる1人の成長が見ていて楽しかった。最初は自分の殻にこもっているのが、仲間の存在もあって変わっていく。段々と前向きになって、活発になって、服装や髪型も変わっていく。いわゆる〇〇デビュー的な、ちょっと恥ずかしいやつ。がんばれー!って応援したくなった。なんていうか、胸があついぜ。

 

ぼくはゲイとして活動を始めてもうすぐ10年だけど、昔の自分をこのマンガのあちらこちらに見つけた気がした。もしかしたら、これから活動を始める人や活動を始めたばかりの人は、未来の自分を見つけるのかもしれない。

 ちなみに、基本的にエッチなシーンはないんだけど、主人公が初めてエッチする話はちょっとだけドキドキした。乞うご期待。

 

10年くらい前の作品だから、ところどころ時代を感じるけどそこも面白い。きっと今だったら、あれこれ違う内容になっているんだと思う。ネットが生活に浸透して、世間のぼくらに対する認知が急速高まって、ここ最近のLGBTを取り巻く状況は大きく変化している。

これから先の10年後も、きっと今とは全然違っているんだと思う。楽しみだ。

 

 

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久々の新宿。
プラプラ歩いてジンジャーエールを一杯。

ぼくはあまり2丁目に行くゲイじゃないけど、行きつけの店とかちょっと憧れる。
がんばってみようか。どうしようか。

行くなら面白い人と会えるお店がいいなぁ。